1章

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翌日、ハルカはある建物の中にいた。 ここは、お隣の家。 家の主をオダマキという。 オダマキさんは、この地方のポケモンを主に研究している学者だ。 そんなオダマキさんは、ハルカとルビーの父センリとは親友だとか。 どんな経緯で二人がそういう関係になったのかは、今は置いておこう。 ハルカは今、迷っていた。 この状況をどうすべきかと。 オダマキ博士 「う~んと。つまりはこういうことか、サファイア。  お前が目を覚ました時には、もうルビー君はいなくなっていたと。」 その質問に問われた少女、サファイアは大きく頷いた。 サファイアは、オダマキ博士の一人娘でいつも父親の研究の手伝いをしている。 手伝いの内容がフィールドワークであるため、彼女は服を着ない。 理由は、化学製品を身に着けているとポケモンが寄って来なくなるからだとか。 そんな彼女は昨日、ルビーと会ったという。 フィールドワークの手伝い中に、グラエナに追われていた彼が崖から落ちたところを助けてくれたらしい。 ちなみに、グラエナに追われたのは、元々オダマキ博士が追われているところに 巻き込まれたからだとか。 幸薄い出発だこと。 オダマキ博士 「私のカバンと、ポケギアと。それとキモリもその場に残してあったんだな。  あれ、図鑑が無いが………。」 サファイア 「置いてあったのはそれで全部たい。父ちゃんに返してくれち手紙に書いてあったと。」 先程から聞いてると、どうやらサファイアは方言で話すらしい。 そういえば彼も、あちらの方言で話していたな、と知り合いの一人である彼を場違いにも思い出したハルカだった。
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