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「はぁ? あんた、いい年して何面白い事してんのよ!」
親友の北川黎子は、容赦なく言い放った。
夕刻になり、私も外で食べようと親友の黎子に連絡したら、あっさり
「オッケー!」と返事が来た。
黎子は自分の考えや理念をしっかり持っていて、余り感情的にならないから、相談事も結構聞いてもらっていた。
「ついこないだまで、嘉之と別れるかどうかで散々悩んでグチグチ言ってたクセに、本当に流され易いわね!」
「……返す言葉もございません……」
黎子の放つ痛烈な言葉に身を竦め、やっぱり有り得ない経緯だったことを自分自身に自覚させていた。
「その荷物見ると、同棲する気なんでしょ」
「うん……。何となく断れなて……」
そうなんだ――――私は小田切さんが出勤したあと、家に戻り一週間分の衣類や必要最低限な物を荷物にまとめ持って来ていた。
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