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このシチュエーションに瞬間、「ふふん!」と不適に笑う黎子嬢の顔が浮かんできた。
『あっちの方も……我慢利くのかしら……』
ゾクッ――――。
「し、し、しません!」
「はは~赤くなって香織ん、純情だね! 酒豪なのに」
「酒豪は関係ないぃ~!」
「はははぁ~今日遅かったね。また飲んでたの?」
急に話しの切り替わり、少し戸惑った。
「学生時代の女友達と、ご飯食べてたの。流石に今日はソフトドリンクにしたんだけど……」
「それなら、安心! また何処かで管を巻いてたらどうしようかと……」
「巻きません!」
「香織ん、ツッコムね~!」
もしかして――体調を心配してくれたのかな?
「明日も仕事、休むの?」
「明日は、行きます……」
本当は連休を取るつもりだったが、何か仕事に行こうと自然と思えた。
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