3

15/33
前へ
/1147ページ
次へ
このシチュエーションに瞬間、「ふふん!」と不適に笑う黎子嬢の顔が浮かんできた。 『あっちの方も……我慢利くのかしら……』 ゾクッ――――。 「し、し、しません!」 「はは~赤くなって香織ん、純情だね! 酒豪なのに」 「酒豪は関係ないぃ~!」 「はははぁ~今日遅かったね。また飲んでたの?」 急に話しの切り替わり、少し戸惑った。 「学生時代の女友達と、ご飯食べてたの。流石に今日はソフトドリンクにしたんだけど……」 「それなら、安心! また何処かで管を巻いてたらどうしようかと……」 「巻きません!」 「香織ん、ツッコムね~!」 もしかして――体調を心配してくれたのかな? 「明日も仕事、休むの?」 「明日は、行きます……」 本当は連休を取るつもりだったが、何か仕事に行こうと自然と思えた。
/1147ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3509人が本棚に入れています
本棚に追加