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その返事に小田切さんは、ふっと微笑んだ。 よく微笑む人だな――――だけど、この笑顔を見ると、なんか胸がポカポカしてくるな。 「香織んは、何時に仕事終わる? 明日は定時に上がれるの?」 「定時は18時です。多分そんな今は忙しくないから定時で上がれると思うけど」 ん? また何か策略か…! 思わず警戒すると――――。 「明日、俺も早く帰れるから、家で一緒にご飯食べよう」 「家で……一緒に……」 「折角、同棲スタートだからね。乾杯しよう! 小田切スペシャルカレー作るから一緒に食べよう。家なら、気にすることなく管、巻けるしね!」 出た! 小田切スマイルと親指っ!!   「小田切スペシャルカレーですか……」 「美味いよ~!」 うっ、かなり心惹かれる。 色気より食い気になってきてる――――。
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