Part,1

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たぶん、これが最初で最後だろう。 新聞を広げながらおじいさんはこちらを見ることなく言葉を投げかけた。 「なんかあったのかね?」 あまりにも突然で、僕には理解できなかった。 最初は別の誰かに話しかけているとも思ったのだが、周りには人がいないことからどうやら僕に話しかけているらしい。 突然の言葉に戸惑っているとおじいさんはまた言葉を続けていった。 「どんなに頑張っても運命は変えられないよ。ちょいといい話を聞かないかい?」
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