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Love start
恋なんて知らなかった
あいつなんか好きじゃなかった
なのにどうしてだろう?
自然に2人ともお互いにひかれあっていったんだ…
いつもと変わらない今日。
制服をきて、学校へ行く。
私は、東春山中学2年の橘雅(たちばな みやび)。
一人っ子で、明るい性格の普通の中学生。
「おはよー」
「あ!雅おはよー!」
秋阪ちひろだ。
ちひろはいつめん5人グループの1人。
「ねーみやびぃ!理科のプリント見せてー!」
「うちもー!」
鏡 麻友(かがみ まゆ)と里田夕姫(さとだ ゆうき)、この2人もいつめんグループ。
「いいよー!りかっちはー?」
「まだ来てなーい」
「そかそか、わかったよー」
トントン
肩をたたかれ、振り返ると夕姫がいた。
「ねえねえ!雅!あのさ、相談があるんだけどいいかな?」
私はうなづいた。何の話かな?
「雅って、好きな人いる?」
「突然どうしたの?いるわけないじゃん」
「実は、高野裕也のことが好きなの。」
「…えっ!?まじで!?そーなんだー応援するよぉ!」
「ありがとう!でも、あっちはたぶんうちのこと眼中にないと思うしなあ~」
「そんなことないと思うよー!」
高野裕也(たかのゆうや)は、年下で運動神経抜群。夕姫が恋かぁ…
いいなぁ。
教室に戻ると、りかっちこと野田梨花が来ていた。
「2人ともどこ行ってたの!?」
「あのねあのね、夕姫って裕也のこと好きなんだって!!」
「まじぃ!?夕姫がんばってね!応援するね!協力もするね!」
「ありがとう!!」
「雅は好きな人いないの?」
4人とも興味心身だ。
もちろん答えは
「いるわけないじゃん」
「うそだーーー!!!」
「たくちゃんでしょー?」
「だぁかぁらぁ!いないってば!やだよ、あんなやつー」
たくちゃんは、風野拓海(かぜの たくみ)といって、クラスで1番運動神経抜群で成績優秀。
ガラッ
うわさをすればやってくる、あれって本当なんだな。
たくちゃんだ。
「王子様の登場ー」
小声で麻友が私の耳元でつぶやいた。
私は麻友を軽く睨んだ。
麻友はニヤニヤ笑っていた。
あーもー好きじゃないのになー。
このとき私はまだ、風野のことを好きになるなんて思ってもいなかった。
たくちゃんの方を少し見ると、目が合った。
ドキッ
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