第一章

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『明人。お前、今日誕生日だよな?』 『いんにゃ、違うけどー?』 『え、マジで!?』 『勇太郎、勇太郎、今日何の日だか覚えてる?』 『……エイプリルフール?』 『つーまーりー?』 『嘘かよ!』 『あははっ!』 『あははじゃねーっつーの……で?』 『ん?』 『誕生日じゃないっていうのが嘘なんだよな』 『まあ、そうだったりもするけど?』 『よかった、一瞬マジで違うかと思ったぜ……ほら、これ』 『プレゼント? 結構おっきいけど、ぬいぐるみとか渡されても迷惑なだけだからね? ていうか、この年になってぬいぐるみとかセンス疑うよ?』 『ばーか、ちげぇよ。いいから開けてみろって』 『……フェザーストール?』 『お前、そういうの好きだろ』 『好きだけど……これ、高くなかった?』 『ちょっとな。でも、そんなの気にすんなよ。お前は俺の……大切な、仲間なんだからな。それくらいなんともない』 『仲間……』 『なあ、明人。昨日さ、父さんに言われたんだ。次のウルティマレッド、俺が選ばれそうなんだって』 『え、マジで!? すごいじゃん!』 『ありがとな。んで、こっから重要。俺がレッドになったらさ、明人。お前がイエローやってくれないか?』 『え?』 『明人、頼む』 『……俺、は―――――』
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