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「えっ?新店舗の応援?」
この地域に来て約一ヶ月が過ぎたある晴れた10月の中旬の青空の下であたしはすっとんきょうな声を出していた。
「そうだよ。次は真帆に行かせようって岩沢店長がね...」
結があたしの横で嬉しそうに話を続けようとしているけれど。
あたしは自分より5センチは高いであろう結の襟を掴み背伸びをする。
「...いまなんて言ったん?」
あたしは食い入るように、びっくりしている結の切れ長の瞳を見つめる。
なんなん.....。
いま新店舗応援とか言わなかった?この娘....。
そんなあたしを見つめながら結は小さなあたしの手をそっと取る。
「...真帆どした?」
あたしの脅える瞳をじっと見つめながら。
結は真剣な眼差しをあたしに向ける。
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