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「山岡くんもう泣いてる。
たぶんはんせーした。
だからだいじょーぶ。」
鬼津先輩は、
演技中の力強い声の
面影がない口調で
僕を庇ってくれた。
「何を言ってるの!?
鬼津、貴方は甘いのよ!!
こういう愚図は
厳しくしないと愚図のままなの!!」
しかしマイケル先輩は
引き下がらない。
すると、
「ならわたしが
代わりやる。」
そういうと鬼津先輩は
僕の目の前の器をひったくった。
「鬼津!!なにをしてるの!!
やめなさい!!」
マイケル先輩は
鬼津先輩を止めようとした。
しかし、鬼津先輩は
箸をつかんで
今にも蛙を食べようとしている。
「だって
山岡くんもかえるも
可哀想だし…
かえるのあじ、きょうみあるし…」
そういって鬼津先輩は、
ジュゾゾ!!
むっちゅむっちゅ…
卵をゼリーのように
かえるをマシュマロのように食べた。
「うん…へんなあじ。
でもかえる食べる演技、
これでできる。」
そういって
食べきった。
部員はみんな鬼津先輩を
化けものを見るような目で
みていた。
なぜだろう、
蛙を食べているのに
僕だけだろうか?
凄く美味しそうに見えた。
「おい誰だ!!
鬼津に変なもの食わせたのは!!
来週本番だろうが!!
鬼津以外誰が主役やるんだよ!!
こいつ演技以外
頭おかしいんだから面倒見とけ!!」
そのとき丁度先生が
戻ってきた。
1時間説教になった
。
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