メイド イン アシュリー

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2年後。 現・アシュリーの家にて。 家の模型だった物は、今はアシュリーの魔法によって至る所が豪華に、そして不気味に改造される。 足りない物や必要になる物は、アシュリーがホウキになったレッドに乗り、買い物に行く。 魔法で完成した物は質屋等へ売りに行き、お金を得ている。 ある日の事。 (…作曲しよう…。) アシュリーに突然過った衝動。 (私はいずれ偉大な魔法使いになるし…その日のために…。) アシュリーはレコードを用意して、自分のテーマソングを考える。 考えて、魔法でレコードに曲を入れて行く。 そして自分で蓄音機を聴く。 そこから魔法で編集したり、追記していったり…。 何度も何度も魔法でレコードに作詞作曲を行う。 作曲に熱中して、夜遅くまでかかった。 そして…。 「…できた…。」 曲を流す。 世界一、みなの人気者、それは彼女のこと、ア・シュ・リー。 一目見れば、誰もが振り向く、あたりまえアシュリーだもん。 世界中、みなが憧れる、それは彼女のこと、ア・シュ・リー。 アシュリー様の魔法は最高。 今夜もパーティよ。 なわ・ぶな・ぬー、笑いの呪文。 ちお・いら・うん、何の呪文? いお・でぃ・えむ、覚えられない。 ああ!いや!たいくつ! 世界一、みなの人気者。 それは彼女のこと、ア・シュ・リー。 アシュリー様の魔法は最高。怖いもの無しよ。 世界一、みなの人気者。 それは彼女のこと、ア・シュ・リー。 アシュリー様の魔法は最高。 今夜もパーティよ。 「…完…璧…。」 達成感と同時に睡魔がアシュリーを襲う。 そしてアシュリーはその場で眠ってしまった。 夢の中で、アシュリーは宇宙にいた。 色んな星が輝いている。 星と星が話しあっている。 アシュリーはただ、その星々が楽しそうに、そして輝いている様を眺めていた…。 現実で、アシュリーは眠りながら無意識に魔法が放たれた。 魔法はレコードに当たる。 ーーーーー 翌日。 アシュリーが起きる。 レコードをケースに仕舞う。 (…お腹空いた…。) アシュリーはケースを適当な場所に置いた。 後にアシュリーが作詞作曲した『アシュリーのテーマ』は紛失。 発見者が聴いた所、気に入ってしまい世に出回る。 そして、カルト的人気を誇(ほこ)ったと言う。 後日、アシュリーはその事実を知る事になるが、本人は全く気にしていないと言う…。 完
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