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鼻に嗅ぐは血腥き匂い。
耳に聞くは銃弾の音。
口に感じるは鉄の味。
体に受けるは刀傷と銃傷。
目に見ゆるは肉塊。
「おのれ・・・貴様!!」
「これが貴様の運命だったのだろう。仕方があるまい」
口元に浮かべる笑み。
時は戦国。武士(もののふ)が名誉を、地位を、手柄を、強さを、そして、天下を求め争った時代。
そこには、鎧を身に纏い抜刀し、倒れた男。
同じく鎧を身に纏い、十七寸はあろうかという槍を携え、悠然と立っている男。
相反する二人がいた。
「貴様・・・貴様ァァァ!!それでも人間かァァァ!!!」
「儂の手下を何人も殺戮しおって・・・
貴様に言われとうないわ。」
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