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新説桃太郎
昔、ある所にお爺さんとお婆さんがおりました。お爺さんとお婆さんが年甲斐もなく、毎日励んでいると、お婆さんが妊娠してしまいました。
「お爺さん、どうしましょう。ご近所の手前、私は恥ずかしくて!」
「そうだなぁ、ならこうしよう!お婆さんのももとももの間から生まれたから、川から流れて来た桃から生まれた事にしようよ」
「でも、そんな大きな桃ってあるかしら?」
「国産でなければあるだろう!構うことないから、そういうことにしよう」
お婆さんは生まれるまで、近所には鬱病だと偽って、一歩も家から出ませんでした。やがて、元気な男の子が生まれました。2人は川から流れて来た桃から生まれたと言いふらしました。近所の人達はおかしな話だと思いながらも、黙って聞いておりました。やがて、男の子は大きな会社の社長令嬢を引っ掛けて結婚しました。ハネムーンはヨーロッパ一周でした。新婚生活も最初は順調でしたが、お嫁さんは家事もやらず、プライドが高く、きつい性格でした。男の子は家に寄りつかなくなり、キャバクラやピンサロに入り浸るようになりました。
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