むかし、むかし、あったとさ

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新説かぐや姫 昔、ある所に家具屋を営む、お爺さんとお婆さんがいた。2人には1人娘がいたが、出来の悪い娘で、悪い男にひっかかり、妊娠させられ、そのまま男は行き方しれずになった。 「お爺さん、お腹の子供はどうしましょう!」 お婆さんが心配するうちに娘のお腹はどんどん大きくなっていった。 「致し方ない。私達の子供として育てよう!」 「お爺さん、バカを言わないで下さいよ。あたしゃ、とっくに上がってますよ。」 「うーむ、それじゃ、どこかからもらったことにしようよ。」 「それじゃ、他家から頂いたことにしましょう。」 こうして、赤ん坊は他家から生まれたことになりました。やがて、女の子が生まれ、お爺さんとお婆さんは大切に育てました。しかし、甘やかされた女の子は器量は良かったものの我が儘になりました。
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