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ヘンゼルが、
「すみません。お腹が減っていて我慢できませんでした。ところで、なんで、お婆さんはお菓子の家に住んでるんですか?」
そう尋ねると、お婆さんは、
「私んちは、代々、この浅草橋で菓子問屋をやっているのさ」
そう答えました。それから、お婆さんは二人を住まわせると、店員として、朝早くから夜遅くまで、ろくな食事も与えずに働かせました。やがて、二人の兄妹は成長して思春期を迎えると、近所の不良とつるんで悪いことばかりするようになりました。
「どうせ、俺達は親に捨てられたんだ!社会を恨んでやる!あの婆アに今までの恨みを晴らしてやる、!」
ヘンゼルはそう言うと、グレーテルと密談して、ある夜、お婆さんが寝ている間に、お婆さんの持っていた現金、証券、貴金属を盗むと店に火を放って、どこかへ消えてしまいました。こうして、お婆さんは焼け死んでしまいました。この後、二人は、悪びれることもなく、平然と悪事をやってのけるのでした。平然とぐれてる のでした。
おしまい
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