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廊下を走っていると前方に暗殺者の影。
「くそっ!」
アリアスは咄嗟に曲がり角を曲がる。
そこには螺旋階段があった。
それをひたすら登って行く。
やがて外に出た。
夜風が頬を伝う汗をそっと冷やした。
アリアスは愕然とする。
ここは見張り台だ。
当然行き止まり。
アリアスは暗殺者たちに、ここまで誘導させられたのだ。
「もう逃げ場はないですよ、陛下。」
はっと後ろを見ると、すでに三人の姿があった。
「・・・何が目的だ。」
「愚問ですね。もうお分かりでしょう。」
「・・・伯父の仕業か?」
アリアスは尋ねるが、それ以上ローブの男がしゃべることはなかった。
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