1章 すべての始まり

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廊下を走っていると前方に暗殺者の影。 「くそっ!」 アリアスは咄嗟に曲がり角を曲がる。 そこには螺旋階段があった。 それをひたすら登って行く。 やがて外に出た。 夜風が頬を伝う汗をそっと冷やした。 アリアスは愕然とする。 ここは見張り台だ。 当然行き止まり。 アリアスは暗殺者たちに、ここまで誘導させられたのだ。 「もう逃げ場はないですよ、陛下。」 はっと後ろを見ると、すでに三人の姿があった。 「・・・何が目的だ。」 「愚問ですね。もうお分かりでしょう。」 「・・・伯父の仕業か?」 アリアスは尋ねるが、それ以上ローブの男がしゃべることはなかった。
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