プロローグ

3/3
前へ
/117ページ
次へ
しかし、圧倒的な速度で進行する人間の先進文化は、そんな聖精霊の引き起こす自然災害などでは、破壊どころか減少させることすらままならなかった。 魔精霊はそんな聖精霊の行動に反感を持ち、人間たちと手を組み「ギルヴェガン」なる圧倒的な力を持つ破壊兵器を作りだし、聖精霊の駆逐を行った。 これにより、人間と魔精霊は自然の驚異に晒されることなく、真に永遠の安定と平和を手にした。 しかし、ギルヴェガンの使用により多くの資源を失った人間たちは、文化の後退を余儀なくされた。 なんとか生き延びた聖精霊は、人間たちの手の届かない地に、約束された世界ソルピアを作りだし、ひそかに生きてきた。 永遠に交わることのないこの二つの秩序が生まれてから1000年。 フロ・ル・リディアに破滅の足音が再び響き始めていた・・・・。
/117ページ

最初のコメントを投稿しよう!

49人が本棚に入れています
本棚に追加