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アートフォン学園学生寮、男女共に多くの学生がここから学園に通っている。
アリスもここに住んでおり、誰かがアリスの部屋をノックする。
「アリス、起きてる?」
「ティア?開いてるから入ってきて」
ティアが迎えに来てくれ、アリスが応えると扉を開いて学生服を着たティアが入ってきた。
「おはようティア、朝ご飯一緒に食べよ」
「うん、ご馳走になるね」
アリスが台所から二人分のパンと目玉焼きを持って現れ、ティアは微笑むと席に着席した。
二人で朝食を食べながら話す話題はやはり今日の授業についてだった。
「今日から実戦授業だね、今まで知識の授業しかなかったから緊張しちゃうね」
アリスとティアの二人は今年入学してきた一年生、今まで教室で授業を受けてきただけで今日から実際に魔法を使っての授業となっていた。
「実戦の授業は確かに緊張するけど、教官はあいつでしょ?最悪よ」
「そんなに嫌いなんだね」
ツンとしながらパンを口に運ぶアリスを見て、ティアはクスッと笑う。
「あんなのが教官でティアは平気なの?」
「確かに無茶苦茶だけど、ゼロ先生は悪い人じゃないと思うよ。アリスもそれは分かるでしょ?」
ティアからなだめられるように言われると、アリスは頬を膨らませて納得出来ない表情をしているがゆっくり頷いた。
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