―最低な教官?

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     訓練が始まって数秒、生徒達から次々に驚きの声があがる。     「うわぁ……」     「ティアちゃん……凄い」      発射される光線を次々に避けては剣の先端に雷を纏わせ目にも止まらぬスピードで破壊していく。     数十秒後には全ての機械を破壊してクリアしてしまった。     「はい次~……」      生徒達が笑顔でティアに駆け寄って行くが、ゼロはタバコに火をつけると煙を吐き出した。       「あ、ありがとうございました……」      クリアしても何も言わないんだと、一年生達は戸惑いの表情でゼロを見るも変わらず訓練は進んで行く。     そしてアリスの順番がやってきた。     「はいスタート」      アリスは白い剣を構えて機械の球体を睨みつける。       「うっ……くっ!」      今までクリア出来たのはティア一人のみ、アリスは白く輝く剣で応戦するも無数に発射される光の光線によって遂にクリア出来なかった。       「はぁ……はぁ……」     「はい全員終わったな、じゃあ授業終わりだから教室戻れ」      息を切らしているアリスを無視してゼロが言葉を発すると、それを聞いたアリスは唇を噛みしめた。      他の一年生達も微妙な顔をしていると、上級生達が一人の教官と共にこちらに向かって歩いてきているのが見えた。
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