―最低な教官?

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    「え……あ、あの……」     「お、やってるねぇ……思った通り生徒達の見る目が変わってるじゃないかい」      ゼロからの質問に上手く言葉が出て来ない様子のティア、そんな時二人の人物が教室を覗きにきていた。     一人はエルウィン、ディスクをもらってゼロを見る目が変わっている生徒達を見て笑っている。     「そうじゃな、奴は何だかんだで良く人を見ておるからの……何かあったかの?」     もう一人はグラン、エルウィンの言葉に頷くと何やら困った様子のティアに気付きそちらを見た。       「……魔法の使い方や知識を学ぶ為です」     「ああ、まあそうだよな」      ティアの言葉を聞いて笑いながら頷くゼロ、そんなゼロを見るとアリスはティアの手を引いた。       「何を当たり前の事聞いてんのよ、行こうティア」     「う、うん」     「…………今日はこれで解散、さっさと帰れよ」      話しが終わりゼロは立ち上がると一年生達にそう告げ教室を後にした。       「お疲れさん、ゼロ」     「エルウィンに……グウグウか、何やってんだ?」      教室の外にいた二人を見てゼロが口を開くと、エルウィンは教室の外からティアを見た。       「ティアがどうかしたのかい?成績優秀で優しい子だよ」     「成績優秀ねぇ、まあいいや……『魔法管理局』に顔出してくる」      エルウィンの言葉を聞いてゼロはアリスと楽しそうに話しているティアを見てボソリと呟くと、そのまま歩いて行ってしまった。
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