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学園が終わり多くの生徒達が下校するその中にアリスとティアの姿があった。
「ゼロ先生、やっぱり良い先生だったね」
「うぅ……でもやっぱり最低よ」
アリスが複雑な表情で最低と言ったのを聞いてティアは微笑んだ。
二人で歩く帰り道、ティアはそこから見える街の中心にそびえ建つ白く巨大なタワーを見ると口を開く。
「魔法管理局の人選……ゼロ先生がやるって噂だけど、どうなるだろうね?」
「やっぱり上級生から選ぶだろうけど、私は選ばれたい。お母さんとお父さんが働いていた場所だから」
魔法管理局の本部を見つめるアリスにティア。
――世界三大組織の一つ『魔法管理局』。
魔族や悪の道に落ちた魔法使いなどから市民を守る一人の大魔術師が創設した組織。
――二つ目は『帝国騎士団』軍事力では最強の王族が創設した組織。
――三つ目は『ギルド』世界各地に存在するが、最強ギルドは『魔法管理局』や『帝国騎士団』と肩を並べる。
アートフォン学園の教官達は全員『魔法管理局』に所属しており、今回魔法管理局に一つの隊が出来る事になった。
魔法管理局、特殊部隊『A'S』。
ゼロをリーダーとする部隊で、メンバーはアートフォン学園の生徒から選ばれるとシャルロット学園長から通達があったのだ。
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