―『A'S』始動

5/11
8969人が本棚に入れています
本棚に追加
/595ページ
    「あの二人が今回魔法管理局の特殊部隊に選ばれたのか、むちゃくちゃ可愛いくね?」     「お前知らないとか潜りか?アリスちゃんにティアちゃんだぞ?今年入ってきた一年生だよ」     「二人共レベル4の訓練やってんだって」      校庭の中庭で昼食を食べているアリスにティア、それを見つけて生徒達が目を奪われていた。     そのルックスで多くの男子生徒から見つめられているが、二人は気にしていないのか会話を続けている。      そんな二人にエルウィンがコーヒー片手に近付いてくると笑顔で話しかけてきた。     「二人共、ゼロの特殊部隊に選ばれたんだってね?おめでとさん。隣いいかい?」     「ありがとうございますエルウィン教官」     「ありがとうございます、隣どうぞ」      エルウィンはにこりと笑うと二人の隣に座った。       「二人共もうレベル4の訓練してるんだって?やるじゃないかい、上級生でもレベル4まで進んでる奴は中々いないよ」     「エルウィン教官、確かアートフォン学園には訓練レベル10まであるらしいんですが……10まで到達した学生はいるんですか?」      エルウィンの言葉を聞いて、ティアが疑問を口にした。       「10はおろか、卒業までに6に到達出来た生徒すらほとんどいないよ。 たった……五人を除いてね」     「五人……ですか?」     エルウィンの言葉を聞くと、アリスは驚きの表情でエルウィンを見た。
/595ページ

最初のコメントを投稿しよう!