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「一年生でレベル10なんて、そんな凄い人達なら会ってみたいです。
その人達は今どうしてるんですか?」
「さあねぇ……人魔戦争後、五人はバラバラになり生死すら分かんない奴もいるよ」
アリスの質問にエルウィンは顎に手をやり考えながら応えた。
「バラバラに……何かあったんですか?」
「それは『五将』しか知らないだろうね……それより二人共そろそろ昼休みが終わるよ」
ティアの質問に応えると、エルウィンは時計を見た。
エルウィンの言葉を聞いて二人は慌てて弁当を包むと立ち上がった。
「次は魔法学の授業だよ、急ごうティア!エルウィン教官失礼します」
「お話しを聞かせていただきありがとうございます。失礼します」
「二人共、魔法管理局の仕事頑張りなよ!」
『はい!』
慌てて教室へと走って行ったアリスとティアの後ろ姿にエルウィンが呼びかけると、二人は笑顔で返事をすると見えなくなった。
「会ってみたいね、つい話してしまいそうだったよゼロ……『五将』の中で消息不明だった『白銀』はあんたらの先生だってね」
エルウィンは微笑むと誰にも聞こえない程の小声で呟き、校舎に向かって歩き出した。
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