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それから学園の授業が終わり放課後となった。
アリスとティアは支度を整え教室で待機していると、扉が開きゼロが入ってきた。
「二人共準備は済んでるか?」
「う、うん」
「はい」
ゼロの言葉を聞いて頷く二人。
「じゃあ行くか、付いて来い」
歩き出したゼロの後ろ姿を追って歩き出した二人、学園を出て街を抜けると白く巨大な建物の前に到着した。
「ここがお母さんとお父さんの働いていた場所……」
「ここが魔法管理局……」
二人が目の前の魔法管理局の本部を驚いた様子で見ていると、ゼロは二人の頭をポンと叩いた。
「ほらさっさと行くぞ」
「わ、分かってるわよ」
「はい」
アリスとティアの二人は優しく叩かれた頭を抑えると、ゼロに続いて魔法管理局へと足を踏み入れた。
広いフロアに入るとゼロは足を止め、思い出したように口を開く。
「ああそうだ……やかましい受付嬢がいるが無視して通り過ぎ……」
「ヤッホー!ゼロっち!可愛い子達を連れてるじゃないの!
ねえ!彼女?彼女なの?」
遅かった。エリーゼが受付から身を乗り出し、キラキラと目を輝かせてアリスとティアの二人を見つめていた。
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