8968人が本棚に入れています
本棚に追加
エレベーターで上の階へと移動した後、ゼロはある扉の前で止まった。
「ここにリースレット総司令官がいるんですか?」
「ああ、入るぞ」
「ちょ!ちょっと!心の準備が…」
緊張したようにティアがゼロを見ると、ゼロは頷き扉に近付いて行く。
魔法管理局の総司令官に会うという事で緊張しているのに、勝手に進んで行くゼロに叫ぶアリスだが扉が開いてしまった。
「『A'S』のメンバー連れてきたぞ」
「ちょ、ちょっと!」
「せ、先生!」
煙草をくわえたまま部屋に入って行くゼロを見て、続いてあたふたしながら入室するアリスにティア。
「ふふ、相変わらずねゼロ。久しぶり」
「おお、久しぶりだな」
部屋に入ると大机の前に座った綺麗な女性が笑顔でこちらを見つめていた。
スタイル抜群に腰まで伸びた綺麗な金髪を後ろで結んでおり、ぱっちりとした黄色の瞳をアリスとティアに向けた。
「いらっしゃい、アリスちゃんにティアちゃん。
私は魔法管理局の総司令官をしてるリースレット=フォン=エルセデスです、よろしくね」
『よろしくお願いします!』
緊張気味に二人が頭を下げたのを見て微笑むリースレット。
「そんなに緊張しなくていいのよ、座ってリラックスして」
「は、はい」
「失礼します」
笑顔で言われるも、緊張が解けないまま二人はソファーに座った。
最初のコメントを投稿しよう!