―赤眼の魔女

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     学園に着いたアリスにティア、今日は授業もなく魔法祭何処に行こうか話している生徒や露店を出す生徒は最終準備を進めていた。     楽しい雰囲気ではあるが、会話の中にはやはり昨晩の事件の事が含まれていた。     「やっぱり怖いよね……」     「昨晩凄く家が燃えてて怖かった」      他の生徒達も怖がっている様子であった。     そんな中、数人の生徒に手を引っ張られている教官の姿があった。       「ウェイバー教官!一緒に周りましょう!」     「教官が一緒なら安心です!」     「ほほっ、分かったからあまり引っ張らんでくれ」      上級生達に手を引かれ笑顔で応えているウェイバー、そんな光景を見てティアが口を開く。       「ゼロ先生誘ってみる?」     「……な、何であんな奴……絶対来ないわよ」      相変わらず素直じゃないアリスを見てティアは微笑み、アリスの手を取った。       「聞くだけ聞いてみよう?先生にはお世話になってるし」     「う、うん……」      アリスが頷くと同時にゼロとグランの二人が街から戻ってきた。       「学園長と魔法管理局には儂から連絡しておく」     「ああ、頼むわ」      言葉を交わすと別れて歩き出したゼロ、アリスとティアの二人はゼロに近付いて行くと話しかける。       「せ、先生」     「先生」     「ん?何だお前等、まだ学園にいたのか?」      話しかけてきた二人を見て、ゼロは煙草の煙を吐きだしながら首を傾げた。
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