ークリス商会

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「自慢していいぜ?俺の魔道具の形態変化見る奴はそういないからな」 ソルの周りの地面から影が吹き上がってくると手に集中していき、影の塊が口を開きそれを見たシャーロックは笑みを浮かべる。 「禍々しいですね……油断すると死んでしまうかもしれませんね」 「死ぬんだよボンクラ、俺が魔道具出した以上生きて帰れると思うな?」 ソルとシャーロックが互いに動き出そうとし、セレスティア達も息を呑んだと同時であった。 「はーい!そこまでー!シャーロック?いくらあんたでもそいつ相手にしたら死んじゃうわよ?」 「………………」 「ローヴェン様」 声の聞こえてきた方向、鬼神の影本部の頂上をソルは睨み付けると黒い修道服に身を包んだ赤髪の女が足を組んで座っていた。 「…………てめえ、四大門か?」 「正解、初めましてー『赤門』のローヴェン。以後よろしくソル」 ローヴェンは挨拶するとニヤリと笑い手に持った杖を軽く振った。 それと同時にソルの顔近くの空間が歪みセレスティアが叫んだ。 「隊長!!」 「っ?!」 空間が歪み穴が開くと突如マグマに近い炎が吹き出しソルの顔は呑み込まれてしまった。 「あっはっ、呆気な」 「………………」 炎に呑まれ倒れ込むソルを見つめて馬鹿にしたようにローヴェンが鼻で笑うと同時であった。 ソルの瞳がローヴェンを睨み付け倒れ込みそうになるのを踏みとどまると手を振った。 いつの間にかソルの手には影の刀が握られており一瞬にしてローヴェンの首元まで影が伸びるとローヴェンの首をすり抜けた。 「これだけ離れてたら安全だと思ったか?馬鹿が…………」 首を切り落とされたと思われるローヴェンはふらふらふらと身体を揺らし、本部の頂上から落下してくる。 ソルはシャーロックへと視線を戻すと鋭い視線を向けた。
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