子供

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 大陸の一つの国、コウレイ国の街道沿いに赤ん坊が放置されていた。赤ん坊は泣きもせず、街道沿いの野原でおとなしくしていた。 そこに、旅の行商人の馬車が通りがかり、赤ん坊を見つけ驚いた。 「ひどいことするものだ、といっても私も旅の行商人、連れて行くわけにはいかないのだが・・・」 行商人は考え、次の村まで連れていき、預かってもらおうと考え、赤ん坊を大事そうに抱え、馬車の中に連れて行き暖かそうな毛布にくるみ、馬車を走らせた。 国境を越え、アルタイル国に入り、すぐ近くの村に寄り、赤ん坊の引き取り先を探すために、長老の家に向かった。長老はやさしそうな顔で、子供を引き取ることを了承し、行商人は安心して、次の行商先へ向かい馬車を走らせた。
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