1,日常の終わり

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「そんなだから、いつまでも他の死神に『ドジゴミ』って言われるんだよ」 「はい…」 ナゴミは涙目(目はない)で頷いた ナゴミは刻限のまだな庵をよく死なせる 自分の間違いに気付くのは、いつも死んだ庵に確認されてから気付くのだ 「ボク、何回冥土へ行けばいいの?」 「ゴメンナサイ…」 死神は刻限のまだな生き物を死なせてはいけない もし間違えたら、 一度冥土へ連れて行き、そこから甦生の術をかけてもらい、現世へ生き返るのだ しかし、それを間違えるのは数多いる死神のなかでナゴミだけ しかも間違える対象は庵だけだった そのせいでナゴミは他の死神から ドジなナゴミ ↓ ドジナゴミ ↓ ドジなゴミ ↓ ドジゴミ と呼ばれるようなったのだ
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