0人が本棚に入れています
本棚に追加
「そんなだから、いつまでも他の死神に『ドジゴミ』って言われるんだよ」
「はい…」
ナゴミは涙目(目はない)で頷いた
ナゴミは刻限のまだな庵をよく死なせる
自分の間違いに気付くのは、いつも死んだ庵に確認されてから気付くのだ
「ボク、何回冥土へ行けばいいの?」
「ゴメンナサイ…」
死神は刻限のまだな生き物を死なせてはいけない
もし間違えたら、
一度冥土へ連れて行き、そこから甦生の術をかけてもらい、現世へ生き返るのだ
しかし、それを間違えるのは数多いる死神のなかでナゴミだけ
しかも間違える対象は庵だけだった
そのせいでナゴミは他の死神から
ドジなナゴミ
↓
ドジナゴミ
↓
ドジなゴミ
↓
ドジゴミ
と呼ばれるようなったのだ
最初のコメントを投稿しよう!