第二十三幕 チェーンメール 前編
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そして――。 帰りの電車の中、暖房の心地よく効いた座席で揺られ、うとうとと首を振っていたナツメのコートのポケットの中で。 小さな着信音が鳴り響く。 それはまるで。嘘と真実が交差する戦いの、始まりの鐘のような音だった。 第二十四幕へ続く――。
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