第二十四幕 チェーンメール 後編

13/72
前へ
/1051ページ
次へ
『助かる方法はない』 『100人に送ったとしても無駄』 『キリコさんは、自分の首になる首を探してさまよう怨霊』 『メールを通じて、7日後に会いにくる』 『送られて来た画像はおそらく前の犠牲者』 『死体の画像が添付されたメールはキリコさんが会いにくる前触れ、それ以外は偽物、でも、本物はいくら回したって逃げられない、被害者は今現在でも増え続けている』 「な、んなの……」 画面に表示された宣告に思わず震えた。 死ぬ――。 キリコさんに、殺される……。 そんな、馬鹿な。 どこの誰が書いたかも知れない、そんな言葉をこの時は簡単には信じることが出来ず、ナツメはマウスを動かし、他のページも開いてみる。 しかし。 書いてあることは対して変わらず。 キリコさんのメールを貰った人は一週間後に死ぬと、そう書き込まれていた。 (ほんとうに……そうだっていうの……?) あの時見た、頭部の無い、人の遺体らしき写真。 弟のおびえた顔。 同級生の姉弟の変死――。 あのメールには確かに、送らないと一週間後に会いに行くと書かれていた。 もし、もしも……あの写真が本物で、本当に。 あの写真に写っていた人が……キリコさんという者に殺されたのだとして。 ここに記されている情報が、本当だとしたら――。
/1051ページ

最初のコメントを投稿しよう!

24715人が本棚に入れています
本棚に追加