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「……これは……」
恐る恐る開いた先には酷い文字化けのメールアドレス。
そして添付ファイルが一件。
付いていたのは、
見覚えのある。駅前の雑踏。
なんだこれは。
この写真、それに見たこともないメールアドレス。
誰が……一体、何のために。
そこまで思って。
昼間掻き集めた情報が、頭の中で弾けた。
――キリコさんは、事故で首を無くして彷徨う――。
――怨霊――。
――メールを通じて、7日後に会いにくる――。
体が冷たい水中に投げ込まれ沈んでいく感覚。
いつしか、冷や汗が浮かび。
全身が張り詰める。
ナツメがメールの最後に書かれた一文を読み終え、携帯を床に落とした時。
『 とめ ちゃっ た から ばつ、げー む 』
甲高い笑い声が、耳元に流れてきた。
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