prologue

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いつもの時間に いつもの喫茶店 いつもの珈琲に いつもの席 いつもの陽だまり それがオレ。 ホテルやショッピングモールの経営を手広く行っている北澤グループの若社長・北澤悠【きたざわゆう】の唯一の息抜き。 なんて虚しい人生だ、というところは、この際置いておこう。 それでも若干28歳での社長という仕事はやりがいがあるし、生きがいにもなっている。 例えそれが。 父親から譲り受けただけの役職と言っても、だ。 だから会社に対しての当たり前の責任感だってあるし、 一生、会社の為に生きる覚悟だって出来てる。 ―――はず。だった。 菜奈と出逢うまでは―…。 。
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