prologue

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だけど何故だろう。 好きになればばるほど、菜奈を苦しめていく気がするんだ。 可愛くて、愛おしくて、 なのにいつも泣かせてばかりで それでも直向きに、オレの名前を呼び続ける菜奈を 今すぐにでも抱きしめてやれる距離にいるのに そのカラダに手を伸ばせないオレを、心底最低だと思うよ。 それでも 信じていたんだ―… これが菜奈の為だって。 だから菜奈に似た女で自分を誤魔化す日々に嫌気がさしても 我慢が出来たんだ。 それが菜奈の幸せに繋がるって信じてたから… 。
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