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だけど何故だろう。
好きになればばるほど、菜奈を苦しめていく気がするんだ。
可愛くて、愛おしくて、
なのにいつも泣かせてばかりで
それでも直向きに、オレの名前を呼び続ける菜奈を
今すぐにでも抱きしめてやれる距離にいるのに
そのカラダに手を伸ばせないオレを、心底最低だと思うよ。
それでも
信じていたんだ―…
これが菜奈の為だって。
だから菜奈に似た女で自分を誤魔化す日々に嫌気がさしても
我慢が出来たんだ。
それが菜奈の幸せに繋がるって信じてたから…
。
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