収束

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雲雀Side 何を話せば良いか全く分からない 会うまでは話したい事があったんだが 雲「………黥…」 黥「何だ?」 敬語の外れた黥はなんか新鮮だな 雲「俺の事覚えてるか?」 黥「…………黒狼って事しか知らねぇ」 雲「そうか、聞きたい事あったら聞けよ。答えてやる」 黥「…お前は俺の何なんだ」 雲「俺はお前の彼氏だ」 黥「はぁ?!俺は男だ」 雲「知ってる」 黥「おかしいだろっ!」 酷く混乱している様子の黥は眼光鋭くふざけるなと言いたげな視線をぶつけてくる 雲「事実だ」 黥「…………」 黥(確かにつじつまは合う、俺がお前を恋しいとか愛しいとか思うそれは恋人に対するそれだ) 雲「なんなら…記憶を無くす前の約束でも果してやろうか?」 黥「約束?何のこt――」 雲「キスの約束だ」 雲雀Side out 黥Side 雲「キスの約束だ」 はぁ?! 何を言ってんだコイツは キスだと? ありえない、男同士だぞ 雲「…黥…」 黥「待てよっ!」 雲「待ってやらねぇ」 いや待てよ!! 『ほーら、可愛い黥ちゃぁん?キスしてあげますからねぇ?』 バッ!!!! 迫って来ていた雲雀を押し退ける 黥「っ……はぁ…はぁ…」 今のは トラウマの… 糞豚共が言ってたセリフ… 幻聴 クソックソックソッ!! 身体の震えが止まらねぇ
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