収束

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雲「…黥」 黥「寄るなっ!!」 お前もあの豚共と何も変わらねぇ!どうせお前もやったらオサラバなんだろうが 雲「……黥、大丈夫だから。」 近付いて来る雲雀の肩を押して離れさせようとしたが震える身体ではうまく力が入らず 雲雀の温もりが俺を包み込んだ 黥「っ!!?」 雲「黥……愛してる」 俺を抱きしめた雲雀は俺の髪を撫でながら優しく抱き締め直し耳元でそっと囁く ゾクッ 俺の中を懐かしいという感情が駆け巡る 俺はずっと…コレを欲していたのか…? 雲「お前は俺のだ、嫌がっても離してやらねぇ。ずっと傍に居ろ」 心地好い独占欲 また汚される恐怖 黥「離せよ…」 雲「………やだ」 色っぽい声で短く答える雲雀 聞き覚えのある返答 懐かしい温もり 黥「ひば…り…」 雲「何だ?」 愛おしい声 優しい瞳 知っている、覚えている 忘れるはずがない 俺が唯一愛してしまった奴 顔を上げると唇を塞がれた 雲雀の柔らかな唇で 黥「ん…やめ……」 思い出した あの時の約束も クラウンに戻った理由も 雲「こんな軽いので良いのか?」 雲雀の意地悪な声が俺の耳を掠める
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