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いつものＳＡで車を停める
エンジンを切って車を降り
人気のないベンチを探す
ベンチの上であぐらをかき
ジャケットのポケットから煙草をだす
一本くわえ１００円ライターで火をつける
じりっ…
葉が焼ける音がして煙りが舞い上がる
軽く吸い込んだ後溜め息混じりに吐き出す
『疲れた…』
何したわけでもないのに
口癖のように出る台詞
じわじわと燃える煙草を見つめ
のぼる煙りを目で追う
右に左にゆらゆらと儚く消えてゆく
羨ましくて憎らしく思う
フィルター近くまできたら火を消す
『はぁ…』
軽く溜め息をつき立ち上がる
そしてまたアクセルを吹かし
ハイウェイを走る
煙草のようにゆっくりと燃え
儚く消える煙のように
人は生きていく…
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