眠れない夜

2/3

5人が本棚に入れています
本棚に追加
/122ページ
ほぼ毎日休みなく依頼はやってくる世の中には色々な悩み事があり変わった依頼もたまに請ける事がある。 今日の依頼は、夜暴走するバイクの騒音で毎日あまり眠れないので何とかして欲しいという依頼だった。 バイクの少年は何回か警察に捕まっても懲りず、爆音を鳴らし真夏の夜を走りまわっていた。 少年の家を片山から聞き今回は少年が眠りにつく朝に仕事を始める事にした。 少年の家の横に車を止めていつもの様に眠りについた。 夢の中でも少年はバイクを乗り回していた。 少年がバイクに乗るのも嫌にさせる為にいたずら好きな私はある行動にでたのである。 少年が運転するバイクの後部に白装束姿で突然乗り移ったのである。突然の事で少年はブレーキをかけとまった。振り返ると幽霊が乗っていると思い真っ青な顔になった。 すかさず私は少年に「お前が夜中暴走するので眠れず仕事も失敗し自殺したのだ。これからとりついてやる」と怖い顔で言うと、少年はバイクから降り、一目散に私から逃げようと走り出した。 私は逃げようとする少年を追いかけて、少年に追いつき手を力強くつかんでそこで夢から目覚めた。 少年は目覚めると寝汗をかいてぼーっとしばらくしていた。
/122ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加