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そんなスティングと対照的に、ブルーノは固まっている。
そりゃあ、ブルーノじゃとてもじゃないけど採取出来る品々では無いよな。
「ええと、精霊の湖だったかと」
ロイスが答えると、スティングはキョトンとする。
なので、漆黒の森に在る湖の事だよ、と教えると、がっかりした顔をした。
「其処は辿り着けなくて当たり前です。選ばれた者が精霊に呼ばれて行ける場所だとか」
「あー、そうなんですね。普通に出会うなんて奇跡ですし、残念です」
そう言うのなら、ロイス自身も素材が欲しかったのだろう。
彼処は、一度行ったからと言って次に行けるとは限らない場所でもある。
あの場所は僕が地球との行き来をする為に使った場所だったりするんだけど、彼処に何時でも行けるのは、現在では僕と幸宏くらいのものか。
言わないけど。
幸宏にも言わない様に約束させてる。
すると、スティングが僕を見る。
「カノンならユニコーンに会えそうですけどね」
……。
「その顔は肯定なんですね」
「はぁ。否定はしないけどね。１体だけ友達になってる子が居るから。でもその子からは素材は貰えないよ。まだ子供なんだ」
そう告げると。
「そうですか」
「そうなんだ」
スティングとロイスの２人から、がっかりした声がする。
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