採取難易度高ランクの薬草

5/15
前へ
/1646ページ
次へ
「あれ?セレスを待たないの?」 聞くと、これから採取したい物が有るから、と返してきたので、何をか尋ねてみる。 丁度、僕の所に高難易度の薬草の採取依頼が来てるからな、ついでに採取出来そうなら採ってこようかな、と。 「メインはアイスフラワーなんだけど、その周囲で採取出来そうなものも楽しみなんだ。暫く氷山に山籠りする事になりそうだから、今日は麓の街で準備をしようと思ってる」 「わぉ、ナイスタイミング、とも言えないか」 思わず呟いた言葉に、ロイスは首を傾げる。 我が叔父ながら、母さまと似ている顔でそのしぐさは、可愛らしくて。 思わず抱き付きながら、僕も氷山で採取依頼が有るんだよー、と言う。 ロイスは僕の頭を撫でながら、なら一緒に行くかい?と聞いてきた。 と、それまで空気だったブルーノが叫ぶ。 「お前、光の大貴族当主様に、セレスの、お、夫に、何をするんだーっ!」 「「煩い」」 思わずスティングと声が揃っちゃったじゃないか。 「珍しくカノンが身内に素直に甘えてるのに、邪魔をしないで下さい、この脳筋」 その言葉に疑問符を浮かべるブルーノに、スティングは僕とロイスの関係と僕の立場を説明した。 絶対に他言しない様に脅……説得して。 「え……カノンが光の大貴族次期当主様……」 あ、ブルーノの目が死んでる。
/1646ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2469人が本棚に入れています
本棚に追加