採取難易度高ランクの薬草

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5歩ほど歩くと結界に触れる。 「あ、それから、結界の出入りは許可制になってるから、自分以外と一緒に入りたい時はちゃんと身体の何処かに触れて一緒に結界をすり抜けてね」 時々だが何かを保護する事が有るからと思い、追加しておく。 ロイスなら困ってる者が居たら助けるだろう。 「それで入れるの?なら身体を掴まれてたら敵も招いちゃうな」 「大丈夫。拒絶の意を思えば、身体の何処かが結界内に入った瞬間、相手を弾けるよ」 「流石、抜かりは無いか」 ロイスが笑うのを笑って返して結界から出る。 続いてロイスも出てきた。 《此方だよ》 周囲の結界内にも風も氷の粒も入ってたが、慣れる為に半分くらいは防いでいた。 此処から先は、風の音で声は聞こえないし、大声を上げるのは体力を消耗するから、会話は念話となる。 《ああ。それにしても凄い風だな》 《うん、細かいけど氷の粒も凶器だよね》 《コートのお陰で、結界を張って防がなくても良いから助かるよ》 《極力、体力も魔力も温存したいからねー》 そんな話をしながら山頂まで登ると、3~4人用のテントが張れる程の平らな空間がある。 登って来たのと反対側は3メートル程の崖になっていて、下を覗き込むと、崖の途中にアイスフラワーが。 《あ、有った……》
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