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《直ぐに手の届く此処は１株、彼方のなら３株採っても良いかな》
崖を少し降りて横に移動した場所に群生しているのを見付けて指せば、ロイスはまず、直ぐに手の届く所から１株を採取した。
冷凍効果のある魔法陣を刻んだケースを取り出すと、そこに入れる。
そして群生しているアイスフラワーを見て。
《この風じゃ飛べないよな。ロッククライミングはあまり得意じゃないんだけどな》
そうぼやくロイスに、なら僕が採ってくるよ、と念話する。
その奥に、依頼されてるクリスタルリーフを見付けたからね。
形はアイスフラワーの葉にそっくりだけど、クリスタルに包まれた緑の葉なんだ。
周りの影響で白く凍り付いて、高難易度のアイスフラワーの葉に擬態しているから見分けが難しい、最高難易度の素材。
一応凍りにくいロープを身体に結び、反対側を杭に縛り付けて、崖を降りていく。
そして横移動。
問題なくアイスフラワー３株を採取後、奥のクリスタルリーフを１株採取して、また横移動して崖を登る。
《カノンは身軽だね》
頂上に手を掛けるとロイスが手を差し出したので掴まれば、僕を引き上げてくれた。
腰のポーチに仕舞っていたアイスフラワーを差し出し、クリスタルリーフを自分の保存ケースに仕舞う。
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