学園祭準備だ

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どう言った経緯か、学園祭でのクラスの出し物は劇をやる事になった。 喫茶店とかになるのかと思ってたから意外だったが。 毎年、飲食店を出すクラスでは、給仕をする者にセクハラや嫌がらせが有るから、との理由で無しになったのだとか。 大貴族や留学生、ハンナが居るから、と。 で、劇なら他クラスの者に触られる事は無いから最善の選択だろう、と。 そして演目を決めるのだが、これが大変なんだ。 これまでに上演された台本が保管されていたからと、ピーターが借りてきてくれたのだが、どれも皆の気に入る物は無く。 自分達で作るしか無いと言う話になる。 んな無茶な。 地球の童話とかなら面白いのも有りそうだけど……日本の話なら東の町外れの村にだけ伝わるお伽噺って誤魔化せるか? そう思い、休憩時間中に地球組に提案してみる。 「あー、それなら『かぐや姫』とか?」 正臣が言うと。 「それなら人数も必要だし良いかもな」 聖雅が同意する。 「だけど、どうやって提案するんですか?」 剣が質問し。 「んー、なら、僕が幼い頃に本当の父親から聞いたお伽噺って事で話すから、細かい部分をちゃんと説明してくれたら良いんじゃないかな?」 僕が答えると。
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