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学園中が学園祭の準備で盛り上がっているのだが、忘れてはならない。
この準備期間中に中間テストが有ることを。
準備を進めながら試験勉強をしなくてはいけない、一年間の中で最もハードな時期をどう乗りきるのか。
学年を重ねても苦しむこのスケジュールを、先輩方のアドバイスを聞いて、いかに後悔しないように過ごすのかが、1年生の課題だったりする。
まだその事に気付いてないクラスメイトに、教えた方が良いだろうと思いながらタイミングを逃してる僕だった。
因に何時ものメンバーでは、短時間ながら夕食の後に勉強会をしていたりする。
そしてその後で任務や依頼や特訓をしにギルドに行く僕達は、結構ヘロヘロだったりするんだよな。
何も起こらないと良いな、と言ったら正臣に、それはフラグだ、と言われた。
でもテンプレなら魔闘祭の時だよな?
と言う訳で、今日も放課後の準備の時間が終了。
今日こそ皆に知らせなければ。
「あのさぁ、皆、テスト勉強してる?忘れてない?」
解散してゾロゾロと帰ろうとするクラスメイトに向けて声を張り上げてみた。
ざわついていたが聞こえただろうか?
と心配したのも束の間。
一瞬静まった後で、教室に叫び声が響き渡った。
―――――あぁーっ!?そうだ、中間テスト!
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