中間テストと指名依頼

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「えー?入山禁止になってるの!?何で!?」 聞こえていたらしいデルが僕に詰め寄る。 「や、そう言う話を聞いただけだよ。詳しい事はギルドで聞いてみないと」 「あ、ゴメン」 近付く顔を、両手を開いて押し返す様にガードしながら宥める様に言うと、デルも冷静になって謝った。 と。 「指名依頼なら俺が出しておく」 何故か教室にニーグが入ってきた。 「ニーグ先生!え、先生が出してくれるんですか?」 「おう。生徒が勝手に依頼を出すのは不味いから、教師を通す様になってるんだが。お前、ピーターに話す前にカノン達に話したろ?」 「あ」 「気を付けろよー?」 「済みません」 ニーグとのやり取りで、色々と規則が有ると知った僕達は、ちゃんとピーターに確認を取りながらにしようと話した。 「それじゃあよろしくお願いします!ピーターには言っておくから!じゃあ!」 デルも帰っていき、教室には僕とライルとクリスとニーグが残された。 「んで?ニーグは何で教室に来てるの?」 ニーグを見ると、ばつの悪そうな顔をする。 「さっき職員室にピーターが来て、中間テストの範囲が出てないか聞かれてな?今朝出てたんだが忘れてて。カノンが中間テストの事を言ってくれたから、明日はちゃんと範囲を教えろって説教されたよ」
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