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頭を掻きながら説明するニーグに、仕事しろよな、と言うと。
「ああ、だからお礼に飯でも奢ろうかと思って来てみたら指名依頼がどうのって話してたから」
あの流れになった、と。
ま、兎に角ギルドに行くかな。
「僕とクリスは緊急で任務しに行くから、指名依頼の件はよろしく。ご飯は、戻ってきたら連絡入れるから、そしたら奢って」
すれ違い様にニーグに小さく言って、教室を出る。
「おー?急ぎか、なら仕方無いか。また後でなー」
なんて言葉を聞きながら。
クリスはついてきたが、ライルはニーグと残った様だ。
書類はライルに渡してきたから、あの山の入山禁止の話でもするのかな?
そして寮に帰って部屋で着替えを済ませて廊下に出ると、クリスはもう待っていて聖雅と話をしていた。
「あれ?聖雅どうしたの?」
何時もなら正臣と剣と蓮華とで依頼を受けるか修行をしてるのに。
「あ、カノンを待ってたんだ。たまには依頼を一緒に受けないかと思って。でもクリスと任務って聞いたから、せめてギルドには一緒に行こうかと思って」
ありゃ。
「それはゴメンね?」
「いや、緊急の理由はクリスに聞いた。頑張ってくれな?」
「了解」
そんな会話をしながら転移陣に向かう。
クリスがニコニコして見ていたのは気付かなかったフリをして。
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