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彼等は一瞬僕に威嚇するが、安心させるためにフードを外せば、僕の顔を見て大人しくなった。
あ、これは父さまが以前、何かから助けたとかのパターンか?
それよりも。
転移が失敗するとは思ってないが、保険は必要か。
と言う事で、僕はリュンクに念話で頼み事をした。
快く了承してくれてホッとしながら、ウインドドラゴンに念話で話し掛ける。
《それでは龍国に転移させます。貴方のイメージが不安定な場合、虹王の所に転移してしまいますので、気を付けて下さい。その場合は虹王が緑王に連絡を入れて緑王に迎えに来て貰うそうですよ》
そう言うと、ドラゴン達は震え上がった。
リュンクは龍神だからな、龍王達以外からは恐れられてたりするんだよな。
《うむ、しっかりイメージは出来た。頼む》
ウインドドラゴンは、ゴクリと喉を鳴らしながら言ってきたので、急いで転移の準備をする。
ドラゴン全部を結界で囲い、その範囲内を指定。
そしてウインドドラゴンの希望する場所を指定。
よし。
「【強制転移】」
僕は結界に触れて転移を発動した。
瞬間、姿を消すドラゴン達。
結界を解いて、リュンクに念話を入れる。
《やっほー、今転移させたけど、其処に行ったー?》
《いや?来ないよー。ちゃんと成功したんじゃ?》
返された念話にホッとしつつ、リュンクにお礼を言って念話を切った。
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