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やれやれだ。
クリスの元に戻ると、数人の者と小競り合いになっている。
どうやらハンターの様だ。
「どうした?」
声を掛けると、全員で此方を向く。
「ああん?なんだお前!何で洞窟の中から出てきやがる!」
「仕事が有ったからだが?お前らこそ何だ?」
ハンターの1人に凄まれるが、平然と答えれば目を見開いた。
僕達のローブを見ても相手が誰なのかわからないとか、何処の奴等だ?
「お前!俺が怖く無いのか!」
そう威嚇してくるけど。
「殺気も出せない相手に何を怖がれと?」
呆れた声がでた。
殴り掛かって来ようとするのをかなり弱い殺気で止める。
ピタッと止まったよ、弱っ!
「だから、何だよ。何しに来た」
そのまま尋ねれば。
「ドラゴンが暴れてるって言うから、退治してやろうと思ったんだよ」
弱々しく答えた。
「このくらいで動けないなんて。死にたいのか?大体、討伐はギルドの番号隊員に任務として出されてる。とっとと帰れ」
そう言うと、素材は!?とか、卵は!?とか騒ぎ始める。
「ああ、密両者か」
そう呟けば、バレたなら仕方無い!と叫んで、お前ら、やっちまえ!とか言ってる。
自分で動けないからってー。
「馬鹿だな、お前だけじゃなく全員に殺気を当ててるに決まってるだろ?」
僕の言葉に、仲間を見て動けないのを確認すると崩れ落ちた。
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