中間テストと指名依頼

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カノンは、クリスと呑気に話している、様に見せて何かを感じ取っているのか、落ち着かない様子で警戒している。 そして転移で帰って行った。 取り敢えずカノンが無事でホッとした。 こんな奴に遅れを取るとは思えないが、神の力を貰ってる転生者相手に戦わせたくない。 と、やはり存在を感じられなくしたルシ、俺の使い魔のルシファーが黒猫姿でやって来た。 空気の読める悪魔王だな(笑)。 そして転生者は、洞窟前に現れると、此処を拠点にするか、と中に入ろうとする。 オイオイ、結界に気付かないのか? と、やっと結界に気付き。 「結界?小賢しい真似を」 ガゴン! 等とブツブツ言いながらカノンの張った結界を殴り付けた。 が、当然壊れる筈もなく。 「いっ!?俺のパンチで壊れない、だと?何なんだ、あの銀ローブは」 痛がって文句を言う。 はぁ? ガゴン!ドゴン! 今度は蹴り付けたが。 「ガァッ!痛い!足が、足がー!何なんだこの頑丈さは!俺のキックでも壊れないだと!?ならば魔法で。【ダークカッター】……ギャーッ!?跳ね返ってきたー!?」 ドッカーン! あいつ、馬鹿だろ。 自分の放った魔法に当たってやんの。 「ギャーッ!」 パラパラパラ。 「な、威力倍増……?うっ、腕が痛い!へ?俺の腕!?うわぁっ!粉々ーっ!?」 何のコントだ?これは。
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