中間テストと指名依頼

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俺は痛がって転がってる奴を素早く捕縛。 出血している傷口を炎で焼いて止血してやった。 「ウギャアーッ!肩が燃えたー!?熱い熱いっ!」 うるさい奴だなぁ。 「お前、何処の世界の奴だ?この世界への干渉は許されてないぞ?」 真後ろから静かに声を掛けると、ビクゥッ、と肩を跳ね上げる男。 「なっ、なっ……」 「ほら、さっさと吐けよ。出ないとこのままお陀仏だぞ?」 俺は態々、魔法で氷の刃を作り首に当てて、耳元で囁く。 「ヒイッ!?」 プククッ、顔が見えないからか、怯えて変な声が出てやんの。 「何処の世界から来た?神の名前を言うだけでも良いぞ?」 そう続ければ震える声で、誰が言うか、と言う。 そして振り向き様に刀で俺に切り掛かった。 が、刀は俺をすり抜ける。 首に当ててた氷の刃は、弾みでそいつの首に赤い筋を付けたが。 「ヒイッ!?すり抜けたっ!?」 「あー、俺はもう死んでるから、攻撃は通らないぞ?」 「なっ!?死んで!?幽霊!?」 「それより首は良いのか?急に動くから切れたが」 そう言って今度は氷で止血してやると。 「ヒョッ!?冷たっ!」 身体を縮込ませて震えるだけ。 まったく、話が進まんな。 「此方は魔法が使えるから攻撃出来るんだが?このまま灰になるか?嫌ならさっさと情報を渡せ」 声を低くして言うと、男は更に縮込まった。
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