2469人が本棚に入れています
本棚に追加
/1646ページ
俺は痛がって転がってる奴を素早く捕縛。
出血している傷口を炎で焼いて止血してやった。
「ウギャアーッ!肩が燃えたー!?熱い熱いっ!」
うるさい奴だなぁ。
「お前、何処の世界の奴だ?この世界への干渉は許されてないぞ?」
真後ろから静かに声を掛けると、ビクゥッ、と肩を跳ね上げる男。
「なっ、なっ……」
「ほら、さっさと吐けよ。出ないとこのままお陀仏だぞ?」
俺は態々、魔法で氷の刃を作り首に当てて、耳元で囁く。
「ヒイッ!?」
プククッ、顔が見えないからか、怯えて変な声が出てやんの。
「何処の世界から来た?神の名前を言うだけでも良いぞ?」
そう続ければ震える声で、誰が言うか、と言う。
そして振り向き様に刀で俺に切り掛かった。
が、刀は俺をすり抜ける。
首に当ててた氷の刃は、弾みでそいつの首に赤い筋を付けたが。
「ヒイッ!?すり抜けたっ!?」
「あー、俺はもう死んでるから、攻撃は通らないぞ?」
「なっ!?死んで!?幽霊!?」
「それより首は良いのか?急に動くから切れたが」
そう言って今度は氷で止血してやると。
「ヒョッ!?冷たっ!」
身体を縮込ませて震えるだけ。
まったく、話が進まんな。
「此方は魔法が使えるから攻撃出来るんだが?このまま灰になるか?嫌ならさっさと情報を渡せ」
声を低くして言うと、男は更に縮込まった。
最初のコメントを投稿しよう!