中間テストと指名依頼

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「勇者を人質に取られてるか。なら仕方無いな。サヨナラだ」 その言葉に転生者は俺を慌てて見るが、勇者を連れ出してやるよ、と言えば。 「お願いします!あいつを助けて下さい!」 必死に頼んできた。 俺はそれに頷いて、創造魔法で死神のと同じ効果の大鎌を作ると振り下ろし、魂を回収、ソウちゃんに転送した。 「さて、勇者も回収してやるか」 俺はヌリアメッテラに転移。 ヌリアムに気付かれない様に、何も知らなそうな勇者を連れてソウちゃんの所に戻った。 って、俺、誘拐犯じゃね? 「お疲れ様」 少し悲し気なソウちゃんに労われる。 と、先程の転生者の霊体が現れ、驚く勇者。 ソウちゃんがこれまでの経緯を説明すると、勇者はボロボロと涙を流して転生者に謝った。 そしてソウちゃんが俺に合図したので、俺はボックスに仕舞っていたさっきの大鎌で勇者を切る。 勇者も霊体となって、なんで!と怒る転生者に、これで一緒だから、と抱き付いた。 そして2人で泣いて。 そこにヌリアメッテラの創造神が現れて、2人に頭を下げる。 「私の監督不行き届きでこんな事になり、申し訳ございません」 どうやら今回は彼女に相談されて、ソウちゃんが動いた様だ。 ヌリアムは彼女の前では良き優秀な管理神で安心しきっていたのに、今回の事で色々と調べてみたら、この世界を手に入れようと邪魔者の地球人を転生者に排除させようとしていた、と。
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